失敗例から学ぶ転職成功のコツ
よくある失敗例その1:よく比較せずに決めてしまった
介護職の転職の失敗例としてよく聞くのが、よく比較せずに転職先を決めてしまい、「自分には合っていないかも…」と後悔してしまうパターンです。
介護施設には、特別養護老人ホームやデイサービス、訪問介護などさまざまな種類があります。それぞれの施設形態によって、勤務時間や働き方は大きく異なります。そのため、まずは自分にはどの施設形態が合っているのかを比較検討する必要があります。
施設形態を絞り込んだらいくつか気になる施設をピックアップし、その職場ごとの特徴や労働条件などを徹底的に比較しましょう。例えば利用者とマンツーマンで触れ合いたい場合、それが叶う職場かどうかを確認します。見学が可能な場合、実際に自分の目で見て判断するのもおすすめです。
内定をもらえたからとすぐに決めてしまわず、本当にその職場は自分に合っているのか、他の職場よりよいと思える職場なのか、納得できるまで比較検討することが大事です。
よくある失敗例その2:条件面しか見ていなかった
転職先を探す場合、まずは給与や通勤の利便性といった条件面に注目するかと思います。もちろん、条件面を重視することは大事です。ただ、求人に書かれている条件のみを鵜呑みにして転職してしまうと、「聞いていた話と違う」といった事態に陥りかねません。
特に、やたら給与が高い場合は要注意です。給与が高い施設の中には、体力的・精神的に過酷な環境であるために人手が集まらず、給与で人寄せをしているところもあります。給与が高い場合、なぜその金額を提示しているのかを確認しましょう。
そのほか、「家から近いから」という単純な理由だけで転職先を決めてしまうのも危険です。家から近い職場という条件にこだわりすぎると、どうしても転職先の選択肢が減ってしまいます。そうなると、他の条件を妥協せざるを得なくなってしまうでしょう。結果、メリットは家から近いだけで、肝心の仕事や環境が自分に合わずに辞めてしまう可能性すらあります。
よくある失敗例その3:希望条件をしっかり定めてなかった
今の仕事が辛いからとりあえず転職したいという人は多いでしょう。ただ、今の仕事を辞めて自分はどうしたいのかをよく決めずに転職活動を行うと、満足の行く結果が得られない可能性があります。
そのため、まずは転職の希望条件を洗い出しすることが大事です。そもそも転職しようと思った根本的な理由は何なのか、自分と向き合ってしっかりと把握しましょう。そのうえで新しい職場に何を望むのか、自分はどうしたいのかを明確にしていきます。
ただ、希望条件を挙げすぎると、かえって自分が本当にしたいことを見失ってしまう可能性があります。希望条件が増えた場合は優先順位を決め、最も譲れない条件を満たす職場から徐々に絞り込んでいくとよいでしょう。
よくある失敗例その4:そもそも介護士に向いていなかった
物事には向き不向きが存在しています。そもそも高齢者と接するのが苦痛だったり潔癖症すぎたりする人は、介護の仕事に向いていないかもしれません。転職活動を行う前に、自分には介護職に向いているのか、一度冷静に考えてみることも大事です。どうしても自分に合わない場合、どんなに条件の良い職場に転職したとしても、仕事に対するやりがいを見いだせない可能性があります。ハローワークを利用する場合、一度担当者に相談してみるのもよいでしょう。