ハローワークと派遣会社を比較

派遣会社との比較

雇用形態の違い

まず、ハローワークと派遣会社で大きく違うのは雇用形態です。ハローワークの求人の場合は、事業所と求職者が直接雇用契約を結びます。いわゆる直接雇用というもので、給与の支払いや社会保険の加入は事業所と求職者の間で行われるものです。しかし、派遣会社を利用する場合は、職場となる事業所ではなく派遣会社と雇用契約を結ぶことになります。ですので、給与や社会保険のやり取りは派遣会社との間で行われます。実際に働くときには当然職場の指示に沿って働きますが、立場としてはあくまで派遣会社の人間です。もし職場でトラブルがあった場合には、派遣会社が間に入って対応をしてくれるという安心感もあります。
また、雇用期間にも違いがあります。ハローワークで正社員の求人に応募して採用された場合、就業期限が設定されていない無期雇用で契約します。ですが、派遣会社の場合は必ず期限が設けられている有期雇用になります。有期雇用の場合、3か月や6か月など数か月ごとに更新するのが一般的です。同じ職場で働けるのは最長で3年です。もし働いていくなかで、その職場で長く働きたくない、もしくは他にやりたい仕事がある、などと思った際には契約を更新しなければそこで切ることができます。

雇用形態の違い

正社員よりも給与が良い?

給与面で比較した際、意外に思う人も多いかもしれませんが、派遣社員のほうが高いケースが多いです。なぜかというと、まず派遣社員には業務に必要なスキルが大前提として求められます。そして派遣先の事業所にとっては、必要な期間だけ必要なスキルを持った人材を確保できます。これが正社員採用の場合、まずは応募してもらうための求人掲載費、そして書類選考や面接の準備にかかる手間やコスト、採用後には給与や保険などのコストがかかります。さらには無期雇用ですので、長く在籍していった場合には昇給もあります。このように正社員採用にかかる大きな手間やコストをカットできる分、派遣社員の給与は高いのです。
また、ハローワークの場合は無料で求人を掲載できるので、採用に費用をかけられないという苦しい状況の事業所が多いのは確かです。すべてがそのような事業所というわけではありませんが、ハローワークから探す際にはしっかりと見極める必要があります。

正社員よりも給与が良い?

求人数はやはりハローワーク

最後に求人数ですが、やはりこの部分はハローワークのほうが有利です。無料で掲載できる分求人数も多く、転職先の選択肢は豊富でしょう。ただし、掲載されている求人情報をしっかり確認せずに転職してしまうとブラックな職場で働くことになる可能性もあるので注意してください。

求人数はやはりハローワーク